ハローワークの求人の数や質はタイミングによって大きく変わる
ハローワークの求人は、時期やイベントなどの状況により、かなり変動があります。
良くない時期は、応募者が居ないため常に募集をしているような条件の悪い求人などのいわゆるブラック求人がほとんどだったり、そもそも求人数自体が少ない、ということもあります。
これはハローワークに限ったことではありません。
ネットの障害者向け求人サイトを見ていても分かりますが、新卒の方の就職活動時期に合わせ、求人数が大きく増えるのが良い例です。
なお、今回の記事の内容は、ハローワークの障害者求人に限らず一般求人にも当てはまる部分が大いにあるため、記事タイトルに障害者と入れていません。
障害者雇用とは関係のない一般の中途や第二新卒の方、障害者でも一般枠での就職を目指す方などにも参考になれば幸いです。
ハローワークの方から聞いた情報と私の経験談です
求人の変動についてはご存じの方も多いと思いますが、私は就職活動を始めハロワの相談員の方に聞くまであまり意識していませんでした。
実際に行動してみて、時期によってこんなに差があるのか、就職活動の際はしっかり意識すべきだ、と痛感しました。
ハローワークの求人は質が悪い、という思いを持たれている方も多いように思います。
実際、インターネットの掲示板などを見ていると、そういう主張が非常に多いです。
私は1年近く頻繁にハローワークに通い、毎回求人検索機を利用しましたが、募集企業との出会いは本当に運やタイミングです。
それを逃さないよう常に準備しておくのが、良い結果を出すために大切なことだと感じています。
ハローワーク主催のイベントのタイミング
地域のハローワークが主催する合同面接会が、私の住む都市では毎年1回、大きな都市などは年に何回か行われているようです。
障害者であったり、新卒・第二新卒くらいの若者(新卒ハローワークを利用するような年齢の方)を対象とした面接会などです。
こういった合同面接会の前後は、求人が少なくなりがちです。
普段は全く求人を出さないのに合同面接会には定期的に参加する企業、面接会に照準を合わせて準備をする企業も多いです。
あくまで私の主観ですが、そういう会社の求人は良い条件のものが多かったです。
私は第二新卒と障害者の面接会に参加経験がありますが、特に障害者合同面接会にはかなり良い求人が混ざっていました。
また、ハローワークの方に聞いた内定状況も悪くないものでした(カラ求人ではない、という意味です)。
社会的なイベントのタイミング
分かり易いのが、会社のボーナスです。
賞与が出た直後に辞める人などもいるため、空いた枠の穴埋めのために求人を出すことがあるそうです。
賞与が年2回出る会社は、6月と12月のことが多いようです。
ですので、7月や1月辺りに良い求人が出てくることがある、とのことです。
私の場合、1月と2月に「応募してみようかなと思う企業の求人」が1つずつ出てきました。
また、ハローワークの方いわく、新年度(4月)の前である2,3月に良い条件の求人が増えることが多いそうです。
新卒の方を取りたかったが辞退された、業績が良いのでやっぱり採用者を増やしたい、といった企業が出てくることがあるそうです。
ハローワーク求人は長い目で見るべき
もしあなたが、短期間しかハローワークを利用していないのに悪い印象をお持ちで、働きたいのになかなか就職に結びつかない状況なら、ハローワーク求人には波があることを念頭に置いて、転職サイトだけでなくハローワークも活用してみることをお勧めします。
私がハローワークを通じた就職活動を始めたのは、年に1回の障害者合同面接会を2ヶ月後に控えた頃でした。
そのときの求人の少なさ、質の低さに、先行きが不安になりました。
障害者求人の少なさに焦りましたが、ハローワークの方から「今の時期は例年、企業は合同面接会に備えているので、求人が少ないんですよ」と教えていただき、ホッとしたことが印象に残っています。
私は最終的に合同面接会に来ていた大企業から相当良い条件の障害者雇用の内定をいただきましたが、最初の段階でハローワークに通うのを辞めなかったことが良い結果に結びついたと思っています。
このように、自分自身だけではなく周囲の状況も考えながら就職活動をすることで、幸せな就職に近づけるのではないかと思っています。
当然ですが、ここまで書いてきたこととは無関係に、良い条件の求人が突然現れることもあります。
世の中理不尽なことだらけで、その最たるものが就職だと思っています。
それでも満足な就職をするために大事なのは、チャンスを逃さないよう行動を続けることと、いつでも動けるように準備しておくことなのではないか、と私は就職活動を終えて感じています。
コメント
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このブログを読んで、仕事を休んでいた私もすごく勇気づけられました。
お仕事大変だとは思いますが、更新を楽しみにしています。
頑張ってください。
温かいお言葉をくださり、ありがとうございます。
月に1回は更新したいなと思っているのですが、読まれた方の時間の無駄になるような・楽しみにしてくださっている方が残念に思われるような薄い記事を書くことはしたくないので、なかなか投稿できずにいます・・・。
疲れが溜まりやすいようで、まだまだ自分自身のことで精いっぱいなのが現状です。
仕事を休まれていたとのことですが、お互い「少しずつ」良い方向に進められたら良いですね。
以前にもコメントさせていただいた、非公開です。
いつも記事を読ませていただいています。
現在は、休職状態も終わり、転職活動を行なっています。
その事で、伺いたいことがあります。
面接の際に、障がいの状況・対処方法・必要な障がい配慮などについてどのようなお願い等されましたか??
参考にお伺いしたいと思っています。
是非、よろしくお願いします。
これからも無理をされない範囲で更新をおねがいします。
コメントありがとうございます。
履歴書や面接で伝えたい配慮事項等の例は、以前の記事で紹介しました書籍にたくさん載っています。
発達障害の私が参考になった書籍(就職活動編)
この中の、「内定ハンドブック」や「面接・採用マニュアル」を読んでみてください。
私はこれらの書籍から、「自分自身に合った」ものをピックアップしてお伝えしました。
冷たいようですが、私が現在の職場の方々にお伝えしている障害特性を公表することは、デメリットしかありません。
実際に、上記の書籍に載っている障害特性や配慮事項を伝えて採用いただきましたので、それをもって答えに代えさせていただきます。
以前コメントくださったのが半年以上前ですので、休職期間が長引き、とても不安なお気持ちであることは推測できます。
私も長い休職明けからの転職活動でしたので、お気持ちは十分分かるつもりです。
色々と苦戦した経験から、私は、「自分で行動しないと不安は解消されない」ということを学びました。
そして、以下にも書きましたが、私は現在も私自身のことで精一杯です。
コメントに対するお願い
以前の記事にも書きましたが、顔の見えないネットでの相手ではなく、ハローワークの相談員など身近で信頼できる方を探してみてください。
就職が不安な障害者の方はハローワークを活用すべき
記事を通じ、ヒントやアイディアの提供をしていきたいと思っていますが、「答え」はご自身の行動によって見つけていただきたいです。
それが、「大人の発達障害でも幸せに生きる」ために必須だというのが、私の信念です。