大人の発達障害に気づいた経緯その6 初めての就職
中退した後に、事務職の正社員として働き始めました。
大学時代は最低限の勉強しかできなかったこともあり、実質は数年のブランクを抱えての就職でした。
最初のうちは新人研修もあり、仕事内容もごく基礎的なものやルーティンワークだったため、順調にこなしていました。
ところが、入社から半年経った辺りから、困ったことが起こり始めました。
仕事での多数のミス
入社から時間が経つと、徐々に仕事内容が変わっていきます。
具体的に増えてくるのは、
・ルーティンではない仕事
・責任が大きい仕事
・期限が短い仕事
・仕事の量
です。
最初は、「多少時間が掛かっても、自分のペースで良いから」という仕事ばかりでしたが、そういう仕事は無くなっていきます。
仕事の量が増え、期限に追われることで、冷静さを失いやすくなりました。
私は、単純作業やルーティンワークのような、黙々と行う仕事は得意でした。
ですが、賃金面を考えると、人を雇う側である会社にとっては、そういう仕事はアルバイトやパート・派遣社員にやってもらう方が効率的です。
総合職の正社員であった私には、次第とそういった仕事は与えられなくなりました。
責任の大きな仕事も増えてきます。
期限を過ぎたり失敗があると、会社に大きな損害が出てしまいます。
ミスをしないよう考えれば考えるほど、プレッシャーから失敗が増えるようになりました。
仕事ができず、どんどん悪くなる一方
一番困ったのは、しっかり注意していたつもりでも、こういった失敗を「繰り返してしまう」ことです。
その都度怒られ、再発を防ぐようにと言われ、私なりに対策を考えます。
それでもなお、同じような失敗で迷惑をかけてしまうのです。
責任が伴う仕事でミスをすれば、当然ですが怒られます。
大きな失敗をしたことで、始末書も数回書きました。
信じられないような失敗も何度かありました。
「ミスを繰り返す。反省の色が見えない。」
次第に周りの上司から疎まれるようになり、孤立していきました。
失敗の繰り返しで適応障害に
「同じミスを繰り返してしまう」ことは、ADHDの典型的は特性のようです。
子どもの頃から多かった、勘違いや思い込みの激しさが、仕事を進めていく上で大きな障害となってしまいました。
うまくいかない自分自身に嫌気が刺し、また人間関係の悪化により、状況が好転しそうな気配は全く感じられませんでした。
「就職したら3年間はなんとか踏ん張れ。そうしないと再就職が難しくなる。」
一般的にそう言われていますし、3年間は我慢して働くつもりでしたが、1年経った頃、遂に適応障害で休職することになりました。
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