大人の発達障害に気づいた経緯その5 大学院中退後の就職活動
「大学院を中退したものの、大学は卒業しているし、就職は何とかなるだろう」
世間知らずの私は、気楽に捉えていましたが、実際は想像とは全く違うものでした。
前回、そのときの葛藤を書いてみました。
今回は、就職に結びついた実際の行動をまとめてみます。
私のように、働きたい・就職したいものの、どうすれば良いか分からない方は、若者サポートステーションなどを利用してみることをおすすめします。
第二新卒にも既卒にも受け皿が少ない
既卒は就職が大変。
それは何となく分かっていました。
けれど、自分は卒業後3年以内の第二新卒だから大丈夫だろう。
そんな思い込みで、最初はスムーズにある程度希望の仕事に就けると考えていました。
実際のところは、第二新卒といっても既卒と何ら変わりません。
私が実感した、既卒にはない第二新卒のメリットと言えば、「第二新卒向けの合同面接会や、わかものハローワークが『堂々と利用できる』」くらいでしょうか。
ですが、特に合同面接会は、30代前半くらいであれば、問題なく受け付けてもらえると思います。
面接を受けた会社からも、第二新卒かどうかなんて聞かれもしませんでしたし、意識もされていなかったようでした。
特別なスキルを持たない第二新卒や既卒は、大手企業にはまず相手にされません。
したがって、狙いは中堅・中小企業になりますが、これは地域差が本当に大きいです。
大学院中退を決めた前に、大学院のある県で開かれる、既卒者向け合同面接会の参加企業を詳しく調べました。
その県はものづくりが非常に活発なのに若者が少なく、とても魅力的に映る企業が多く参加していたのです。
結果私は、地元の合同面接会にて何社か話をさせていただいたものの、そこでは就職は決まりませんでした。
若者サポートステーションにお世話になる
魅力的な企業が見つからない。
合同面接会以降、全く就職活動に身が入らなくなりました。
これまでの経験で、外出せず家にこもってしまうことが一番良くないと感じていました。
このままではダメだと思い、若者サポートステーションに行くことにしました。
これまでの経緯を話し、色々と相談に乗っていただきました。
不安もたくさんありましたが、やはり働くことが不安から抜け出すための必須条件だと思うようになりました。
本来は、「既卒となった以上、とにかく色々な企業に申し込んでみる」べきなのでしょうが、私は失敗を恐れてしまいました。
若者サポートステーションでは、履歴書の書き方や面接の基本的な知識などを学ぶ一方で、それを行動に移す機会はありませんでした。
ある日、ハローワークで求人票を見ていると、魅力的に映るものが見つかりました。
給与は決して高くないものの、仕事内容が「やってみたい」と思えるものでした。
若者サポートステーションのいつもの相談員の方に話すと、その企業の面接に向けて後押しをしてくださいました。
結果的に採用していただき、その会社で働くことになりました。
既卒での就職活動で感じたこと
既卒での就職活動中に感じたのは、失敗を恐れたり、物事を後ろ向きに考えてしまう私の良くない性格です。
発達障害の方の多くは、失敗や怒られる機会が多いため、そういった傾向が出やすいそうです。
そんな私ですが、何とか乗り越えられたのは、「人に相談することができた」ことが大きいです。
自分ひとりで考えていたら、今までと同じで変な方向に進んだり、身動きできなくなっていたと思います。
私の成功体験について考えると、大学合格のような「自分ひとりで行うこと」ばかりで、「誰かと関わり合っての出来事」が思い浮かびません。
とても辛かったですが、半年間のイレギュラーな就職活動から得られたのは、今の私にとって大きなものだったように思います。
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