大人の発達障害に気づいた経緯その4 大学院中退後の悩み

大学院を中退し、秋ごろに実家に戻りました。
そこで待っていたのは、焦りの気持ちでした。

このとき私は、既に20代の後半に突入していました。
にも関わらず、私には職歴が全くありません。

中退に対しては、後悔の気持ちはあまりありませんでした。
ただ、これまであった「学生」という職業名がなくなり、「無職」となってしまったことに恐ろしさを感じました。

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とりあえずハローワークに行ってみるが・・・

インターネットで調べてみると、「新卒応援ハローワーク」という施設があることを知りました。
利用対象者として、卒業後3年以内の既卒者も含まれているとのこと。
とりあえずこちらに行ってみることにしました。

最初に行ったとき、職員に利用の説明を聞き、利用者登録を行いました。
学生の頃に、就職活動は見て見ぬふりをしてきました。
個別面談も利用してみましたが、良い歳なのに無知な私に対し、訝しげな顔をされたのを覚えています。

求人検索機を使いたい人は、受付の用紙に年齢・性別・最終学歴・新卒/既卒を記入するシステムでした。
そこで他の利用者の記入も見えてしまうのですが、ほとんどの方が20代前半で、中には10代の方もいました。
私の年齢では、かなり浮いているような気がしてしまいました。

やっと気付いた精神的未熟さ

発達障害について書かれている本を読んだとき、
「発達障害の方は、精神的な発達が遅くなりがち。自身が30歳になった時にようやく、普通の人が大学を卒業するくらいの精神だったりする。」
というような記述がありました。
今ではこの意味が痛いくらい良く理解できます。

私自身、小学生くらいの頃は「周りよりもむしろ大人びている」と考えていました。
ですが、高校生になった頃でしょうか、周りにどんどん引き離されているような気持ちになりました。

高校卒業後に公務員として働く人、短大や専門学校に行き2年後には社会に出る人。
私は高校の時にそれなりの大学に合格したのですが、浪人を選びました。
思い返してみると、「たった」4年後に社会に出るのが怖いという気持ちも大きかったです。

ハローワークの利用者の年齢を見たとき、そういった気持ちがフラッシュバックしました。
これまで自分が何も考えずに行き当たりばったりに生きてきたこと。
周りの同年代とは大きく遅れていること。

発達障害の代表的な特徴として、「先延ばし癖」がよく挙げられています。
要因の1つとして、このような精神的未熟さも大きいように思います。

自分と向かい合うことの大切さ

この時私は、現状を冷静に客観的に見ること、自分を見つめ直すことを、これまで徹底的に避けてきたことにやっと気付きました。

とても辛い作業ですが、これでようやく少しだけ前に進める感触が得られました。
大学4年にうつ病になった時、少しでも自分と向かい合うことができれば、と悔いています。

行き詰まってしまいそうなときは、先延ばしせず、この作業を行うことが大切だと思います。
私の就職活動の経緯は次の記事でまとめますが、現状と向き合うことをしなければ、就職できなかっただろうと考えています。

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