大人の発達障害に気づいた経緯その2 大学4年間
高校を卒業後、1年間予備校で浪人しました。
その1年間でも、人間関係でトラブルを起こしたものの、他の人を巻き込むことはなかったため、問題にはなりませんでした。
無事合格した大学に入学し、実家から遠く離れた県で一人暮らしを始めました。
高校生までは、毎日授業で数時間拘束されますが、大学からは自由です。
サークルやアルバイトなど、学外活動に精を出す方がたくさんいる中、私の4年間は「空っぽ」でした。
入学直後から無気力に
予備校で過ごした1年間の浪人時代、大学合格を目標に、私は他の全てを捨てたように勉強しつづけました。
第一志望の大学に合格できたのはそのおかげですが、入学後に完全に無気力になりました。
いわゆる燃え尽き症候群、スチューデントアパシーです。
浪人を経て入学した私は、「1年間遅れた分を取り戻すため、入学後もしっかり勉強しよう」と考えていました。
ところが周りは、大学受験を乗り越えて自由になった喜びを謳歌している人ばかり。
大学では、自分から行動を起こさないと、ただただ時間ばかりが過ぎてしまいます。
そのことに気が付かず、自分の考えと周りとのギャップに、私は混乱してしまったのだと思います。
一人暮らしを始めると、家事は全て自分で行わなければなりません。
文字通り、ただ生きていくだけで、手一杯になってしまいました。
ただ大学に通うだけの日々
大学で授業を受ける時間以外は、ほとんどすべてを部屋で過ごしました。
かといって勉強をするわけでもなく、だらだらとインターネットやテレビを見てばかり。
サークルにも入らず、わずかな収入があるだけの日々。
お金がないこともあり、外にはほとんど出られませんでした。
唯一、大学に行き授業には出席していたため、成績だけは比較的良かったです。
成績は良いものの、「好成績を取るための勉強」ばかりでしたので、自信を持てる能力は身に付きませんでした。
大学3年になり、周りは就職活動の準備でそわそわし始めます。
ですが私は、相変わらず無気力が続き、何をすれば良いのか分からずに動くことができませんでした。
大学4年で遂にうつに
大学3年の終わり、研究室に配属されました。
大学4年から本格的に研究生活が始まったのですが、異変が起こり始めました。
周りはみんな、就職先が内定し、充実した大学生活を送っている。
私にはそのように見えてしまいました。
人生で最も楽しいと言う人が多い大学生活で、何も残せなかった私。
先に待っているのは奨学金の返済だけ。
とにかく卑屈に考えてしまった私は、研究室に行くことができなくなってしまいました。
数か月、大学に行くことができずに部屋に閉じこもっていました。
重い体を起こし、大学の保健センターに行ってみたところ、「うつ」と診断されました。
半年間くらい、トレドミンというSSRIの薬を飲みました。
私の性格・特性の影響が大きかったように思います
私がこれだけ空っぽの大学生活を過ごしてしまった原因は、私の性格にあるように思います。
まず、とにかく視野が狭く、思い込みが激しい性格。
大学では本来「大学は勉強するところ」と考え、社会に出て人との関わりを楽しむことをせず、勉強も苦痛で仕方がありませんでした。
そして、自分を客観的に見ることがあまりに苦手な特性。
現在の生活の「おかしさ」に目を向けられず、修正もできませんでした。
あまりに惨めな大学生活でしたが、20代中盤まで何もない日々を過ごしたためか、30歳近くになった今ではようやく少しずつ活動的になれてきたような気がしています。
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